新政権の余勢駆る与党、共闘に勝機探る野党 東北の各政党

 衆院が解散された14日、東北の政党関係者は5日後の公示に向けて臨戦態勢に入った。与党は新政権発足の余勢を駆り、野党は共闘に勝機を探る。新型コロナウイルス下で初の全国的な選挙。解散から投開票まで17日間という「超短期決戦」に戸惑いつつ、支持拡大へ闘志を燃やした。

青森・山形、自民が全選挙区の勝利期す

 「総裁選の政策論争を通じ、党の幅広さが国民に伝わったはず。その盛り上がりを衆院選につなげる」。自民党が3選挙区を独占する青森県連の清水悦郎幹事長は、当選12回の前衆院議長が引退し、新人を擁立する2区に「特に力を入れる」と全勝を期す。

 山形県でも自民は3選挙区全てで「防衛戦」に挑む。1月の知事選に続き、コロナ下では伝統の大規模集会は難しい。ビラ配りや街頭演説、会員制交流サイト(SNS)を重視する戦術を検討する県連の森谷仙一郎幹事長は「責任政党として、責任ある政策を丁寧に訴え続けることが勝利への近道だ」と力を込めた。

 宮城、福島両県では全選挙区で立憲民主党と共産党が競合を回避し、自民と対決する。

 迎え撃つ宮城県連の菊地恵一幹事長は「コロナ下という条件はどの陣営も同じ。この4年間の行動や成果が問われる」と強調。福島県連の西山尚利幹事長は「これまでの政策の実績を基にどんな福島の未来、子どもたちの未来を描いていくのかを主張したい」と自らを奮い立たせた。

岩手・宮城・秋田・福島、政権交代懸け野党が攻勢

 対する野党。岩手県では3選挙区全てで立民が自民と対決する。公認問題に揺れた1区は現職が公認され、県連が擁立に動いた新人は比例に回る。土壇場での決着に、県連の木戸口英司副代表は「安倍・菅政権の9年間でゆがんだ政治を総括し、立て直す選挙だ」と誓った。

 秋田県でも、野党は全3選挙区で自民と1対1で争う構図をつくり上げた。「こんなチャンスは二度とない」と立民県連の石田寛代表代行。秋田出身の菅義偉前首相の交代も好機とみて「選挙がやりやすくなった。勝ちにいく」と意気込む。

 福島では野党共闘が成立したが、連合福島は共産新人が立つ5区を自主投票とし、距離を置いた。共産県委員会の町田和史委員長は「立民、社民党と共に譲り合い、支え合い、市民とも力を合わせて政権交代を狙う」と覚悟を示す。

 東日本大震災後の衆院選は4回目となる。立民宮城県連の遊佐美由紀副代表は「震災や新型コロナで生活が一変した人がいる一方、一部の層だけが富める社会になっている。若者や女性の声を反映するまっとうな政治に変えなければいけない」と訴えた。

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