日程決定から8日で始まった「超短期決戦」 宮城知事選告示

 異例ずくめの秋決戦が幕を切った。14日告示された宮城県知事選。日程の決定から8日で始まった「超短期決戦」は、有権者への浸透と新型コロナウイルス対策の両立が求められる。現職、新人の両陣営は「難しい状況だが、やるしかない」と覚悟を決め、17日間の戦いに駆けだした。

十分な距離を保ち、街頭演説に拍手を送る有権者=14日午後、宮城県南三陸町

長氏、仙台の中心部で第一声

 「命と暮らしを守る県政に変える」。無所属新人で医師の長純一氏(55)は仙台市中心部で午前9時すぎ、白いマスクで口元を覆い初日の訴えを始めた。

 知事選初挑戦の長氏。無所属現職の村井嘉浩氏(61)より劣る知名度の向上を図ろうと、第一声の舞台に大票田を選んだ。

 街宣先のスーパーなどでは買い物客らと一定の距離を取り、通常の選挙では恒例の握手も自粛。一人一人に名刺を渡し、肘を突き合わせてアピールした。

 衆院選(19日公示)との同日選を目指す宮城県選管は今月6日、11月7日か14日の投開票で知事選を行う当初の方針を前倒しすることを決めた。

 短い準備期間だったが、長氏の第一声には約350人が集まった。ポスター作りなどの作業は人手が足りないが、支援する県議は「長さんは現場の声を聞いてくれる人。何とか知事に押し上げたい」と話す。

村井氏は気仙沼で遊説スタート

 仙台市青葉区の県庁から車で約2時間。村井氏は気仙沼市の大島で第一声を上げた。「被災地にしっかりと寄り添っていく」。東日本大震災の被災地で復興に取り組む実績を強調した。

 コロナ対策の陣頭指揮を執る現職の立場を考慮し、村井氏の陣営は「選挙戦では積極的な動員を見送る」と宣言。第一声の聴衆は支援を受ける自民、公明両党の関係者や島民ら30人程度にとどまった。

 南三陸町の福祉施設では聴衆から握手を求められ、「ごめんね」と謝り「肘タッチ」で返した村井氏。口コミで約300人が駆け付けたJR古川駅前の街頭演説では、聴衆の多さに面食らいつつ、距離を取るよう促し「新型コロナ対応に注力する」と声をからした。

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