(92)渡り鳥古代の音の残らざる/春日 石疼(1954年~)
録音技術により音声を残すことは可能となったが、音そのものは発せられた瞬間に消えてゆくものである。「古代の音」とは何か。昔の楽器が復元されその音色を聴くこともできるが、この句の音は古代の人々をとりまく…
関連リンク
- ・(91)人減つて国滅ぶ日は蚯蚓も鳴く/小原 啄葉(1921年~2020年)
- ・(90)野にわれが最も高し秋の風/奥坂 まや(1950年~)
- ・(89)イエスよりマリアは若し草の絮(わた)/大木 あまり(1941年~)
- ・(88)長靴が茸山から戻りけり/宮本 佳世乃(1974年~)
- ・(87)霧の奥より聲そして聲の主/堀田 季何(1975年~)