デスク日誌(10/16):星空散歩

 太陽が沈み、南西の空に金星が輝く。南の空に現れた最も明るい星は木星。近くに土星も見える。ペガスス座の胴体部分を形作る四つの星は「秋の四辺形」と呼ばれ、ほかの星座を探す目印になるという。天の川を挟んで瞬くのはこと座のベガとわし座のアルタイル。わくわくとうっとり。童心に帰って頭上に広がる星々に目を凝らした。

 夜勤と夜勤の合間の休日、仙台市天文台を訪れプラネタリウムを観賞した。リクライニングシートに深々と体を沈めて45分間の星空散歩をたっぷり満喫、癒やされた。

 場所にもよるが、肉眼で見える星の数は3000個程度といわれる。出稿デスクに入ると一晩でその10倍近い数の文字と格闘し、掲載すべき「輝いている」原稿かどうか判断しなければならない。センスが問われ、悩みながら目を凝らす。下を向く時間が長くなる。

 プラネタリウムで生解説した天文台のスタッフはこう締めくくった。「星も幸せも下を向いていては見つかりません。少し疲れたと思ったら、夜空を見上げてください」。なるほど。顔を上げ前向きに行こう。勝手にエールと受け取った。
(整理部次長 熊谷修)

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