デスク日誌(10/19):一期二会

 「老い」をテーマにしたエッセーや小説が売れている。日曜日に掲載している読書のページ「週間ベストセラーズ」でも、佐藤愛子さんや樋口恵子さんらの著書が上位に入った。

 その中の一つ、森村誠一さんが老後の生き方を提言した「老いる意味」(中央公論新社)を読んだ。共感を覚えたのは、出会いの大切さを強調している点。人、文化、場所の三つの出会いについて「いつまでも求め続ける姿勢を持っていたい」と語っている。

 自分も出会いの大切さはつくづく感じる。最近はなぜか、過去に取材で会った人にもう一度話を聞きたいと思うことがよくある。長年会っていなくても「近況をお伺いしたいのですが」とアポを取ると、応じてくれるのでありがたい。

 会うと、前に取材した当時を思い出し、楽しく取材ができる。さらにその人が今も元気で過ごしていることを知り、元気をもらう。

 過去に取材でお世話になった人の大半は、1度しか会ったことがないと思う。だが一期一会と言わず、一期二会、一期三会と何度も会った方が楽しい。今度は誰に会いに行こうかと思いを巡らせている。(生活文化部次長 跡部裕史)

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