デスク日誌(10/20):寒天寄せ

 秋田県南では何でも寒天寄せにする文化があるというので、横手市の道の駅十文字で5種類の寒天を購入。半ば強引に総局の何人かと食べ比べをしてみた。

 マヨネーズをベースにキュウリやニンジンが入った「サラダ寒天」、甘い卵焼きのような「たまご寒天」、シイタケとその戻し汁、ショウガで作った「シイタケ寒天」など。みんな初めて見るものばかりだが地元では定番の郷土料理だ。

 各家庭で出す創作寒天はさらにアレンジが豊富。「農家の嫁が近所同士で自慢し合った」「独創性を表現するためだった」など諸説あるが、奇抜とも思える寒天作りが根付いた理由はよく分かっていない。

 お茶請けや弁当の箸休め、仏壇のお供え物として今も親しまれている。もっとも地元スーパーによると購入者は年配の人が多い。核家族化で寒天を作らない家庭や寒天文化を知らない若い人たちも増えている。

 さて、食べ比べの結果はどうだったでしょう。一番人気は意外にもシイタケ寒天。「総菜みたい」と高評価だった。祭りや行事の中止が相次ぐ中、自分たちが知らない秋田の文化に触れられた気がした。
(秋田総局長 久道真一)

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