東北楽天逆転勝ち 勝率5割以上確定

8回2失点で11勝目を挙げた東北楽天先発の則本昂

 東北楽天は逆転勝ちで連敗を3で止め、今季の勝率5割以上が確定した。

 1-2の七回2死から山崎剛の2点打で逆転し、浅村の適時二塁打などでリードを広げた。先発則本昂は8回を伏見の一発による2点に抑えて11勝目。九回を締めた宋家豪が6セーブ目を挙げた。

 オリックスは先発山崎福が六回途中1失点と試合をつくったが、3番手富山が救援に失敗した。

▽勝 則本昂22試合11勝5敗
▽S 宋家豪61試合3勝3敗6S
▽敗 富山51試合2勝1敗
▽本塁打 伏見4号(2)(則本昂)

則本昂、直球に威力 一発浴びても崩れず

 1-0の五回2死一塁、東北楽天の則本昂は9番伏見にまさかの逆転2ランを浴びた。初球のフォークボールが真ん中に入り、明らかな失投だった。だが、それ以上崩れない力強さが、この夜の右腕にはあった。

 「悔しかったけど、うまく切り替えることができた」。続く福田を見逃し三振で仕留めると、六回、ギアを入れ直してテンポ良く三者凡退で切り抜け、七回の逆転劇につなげた。その裏は2死一、三塁のピンチを背負ったが、今度は伏見をしっかり三ゴロに抑えた。

 昨季のオフから磨き直してきた直球の威力を見せつけた。六回、4番杉本への初球が2017年のオールスターゲーム以来となる158キロを計測。リーグ戦では自己最速の球速だ。「この時期に出て良かった。今の打者は技術が高い。もっと質の高い真っすぐを追い求めていかないといけない」と決して満足はしていない。

 前夜の敗戦でリーグ優勝は消滅したが、「下を向いている選手は一人もいなかった」と則本昂。敗戦投手となった新人早川の悔しさも背負い、「やり返したい気持ちを試合でうまく表現できた」と振り返る。

 意気消沈したかのような敗戦もあった8連戦の最後を勝利で締めくくり、2年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出に王手をかけた。
(佐々木智也)

7回東北楽天2死二、三塁、山崎剛が左前に逆転の2点打を放つ

山崎剛、殊勲の逆転2点打

 必死の一振りだった。1-2の七回2死二、三塁、富山に2球で追い込まれた東北楽天の山崎剛は腹をくくった。「もう何も考えず、打つだけだ」。5球目、内角直球に詰まりながらも、打球は三塁手の後方にぽとり。CS進出をぐっと引き寄せる逆転の2点打となった。「うれしい。めちゃめちゃうれしい」と言葉が弾んだ。

 打線は5試合連続で適時打が出ず、リーグ優勝の可能性が消滅した前夜、山崎剛は2三振で4打数無安打だった。この日は茂木が二回に適時打を放ったものの、先発則本昂を十分に援護できず、イニングが進んでいた。リードオフマンとして「最近全然打てていなかったので、ほっとしている」と殊勲打に胸をなで下ろした。

 9月以降、先発した36試合で22打点とチャンスに強い。石井監督は「来年レギュラーになるためにいい経験をしている」と目を細めつつ、「常に前のめりで頑張ってほしい」とさらなる奮起を促した。
(斎藤雄一)

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