東北楽天、9年ぶりソフトバンク戦勝ち越し

6回1失点で10勝目を挙げた東北楽天の滝中(藤井かをり撮影)

 東北楽天は大勝で2連勝し、ソフトバンク戦9年ぶりのシーズン勝ち越しを決めた。

 先発滝中は6回1失点で初の10勝目。七回以降は救援陣が無失点でしのいだ。打線は二回に山崎剛の2点打などで3点先取した。5-1の六回は浅村の17号3ランでダメ押しした。

 ソフトバンクは先発東浜が踏ん張れず、8年ぶりのBクラスとなる4位が確定した。

▽勝 滝中20試合10勝5敗
▽敗 東浜14試合4勝4敗
▽本塁打 デスパイネ10号(1)(滝中)浅村17号(3)(松本)

滝中が大一番で初の10勝目

 「勝って決めたい」。登板前日から気持ちを高めていた2年目右腕が有言実行した。東北楽天の先発滝中は6回1失点と好投し、チームのCS進出と、自身初の2桁勝利を成し遂げた。「たくさん点を取ってくれたので、勇気を持って攻めていけた」。お立ち台の上で満面の笑みを浮かべた。

 チームにとっても自分にとっても大一番。「緊張したし、力みもあった」。状態は万全ではなかった。一回に安打と犠打で1死二塁のピンチを招き、1点を覚悟した。低めに球を集めて後続を断ち、そこから徐々にリズムをつかんだ。

 五回はデスパイネに甘く入ったスライダーを捉えられ被弾したが、次の打席ではやり返した。5-1の六回2死三塁で、フルカウントから投じたのは直球。「細かいコントロールはできていなかった。腕を振って指に掛けることを意識して強く投げて、また打たれたら仕方がない」。開き直った一球は、内角低めにずばっと決まって見逃し三振に。右腕を軽く突き上げ、マウンドを踊るように駆け降りた。

 開幕から豪華先発陣の一角に食い込んだ。今季初登板で10失点KOとつまずいたものの、その後は安定した投球で10個の白星を積み重ねた。「我慢して使ってもらっていたので、応えられて良かった。リリーフの方にも助けられた。感謝しかない」と充実した表情を見せた。
(関俊哉)

6回東北楽天1死二、三塁、浅村が左越え3ランを放つ

浅村、とどめの一撃 17号3ラン

 フルパワーで振り抜いた打球が、ファンの待つ左翼席に飛び込んだ。5-1の六回1死二、三塁、浅村が松本(岩手・盛岡大付高出)のスライダーを捉え、17号3ランを放った。ソフトバンクにとどめを刺す一撃に「少しバットの先だったけど、うまく乗せることができた」と満足げだ。

 両手には好感触が残っていた。四回2死一塁で入った直前の打席で、左翼フェンス直撃の適時二塁打をマーク。同じように甘めの変化球を引っ張った。「あの安打があって、本塁打につながった」と振り返る。

 今季は相手バッテリーの配球などを考え過ぎ、本来の打撃を長く見失ったという。最近は「自分が打てると思った球を振りにいく」と迷いを断ち、「遅すぎるけど、ようやく自分の形で打てるようになってきた」。今季初の1試合4打点を挙げ、状態は上向いている。「やり返す気持ちでやりたい」。主砲は積もりに積もった思いをCSにぶつける決意だ。
(斎藤雄一)

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