「元祖佐藤錦」使わないで 東根の果樹園、鶴岡の業者など提訴

佐藤錦

 佐藤錦発祥の地の山形県東根市で「元祖佐藤錦」と名付けたサクランボを生産販売する果樹園「天香園」は、土産物品販売の清川屋(鶴岡市)とサクランボ卸元の東根市の果樹園が「元祖佐藤錦」を掲げるのは消費者の混同・誤認を招く恐れがあるとして、不正競争防止法に基づき名称の使用差し止めと260万円の損害賠償を求める訴えを山形地裁に起こした。提訴は7月30日付。

 訴状によると、佐藤錦は大正時代、「生みの親」故佐藤栄助さんの園地で誕生した。「育ての親」として知られる天香園の初代・故岡田東作さんが1928年に佐藤さんから原木を譲り受け生産を開始。4代目となる現代表が98年から、元祖佐藤錦と命名したサクランボを出荷している。一方、清川屋は2017年ごろから、佐藤さんの子孫が引き継いだとする果樹園からサクランボを仕入れ、元祖佐藤錦として販売する。

 天香園は、自社商品が高い売り上げを維持しているほか報道などを通じ広く知られており、不正競争防止法が他者の同一名使用を禁止する「著名な商品表示」に当たると主張。清川屋の商品は消費者の混同や誤認を招き「園の信用を失わせる」と訴える。

 清川屋の代理人弁護士は「提訴に正当な理由はない。裁判で主張を明らかにしたい」とコメントした。

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