(101)金鱗をこぼさぬ鯉の水の秋/上田 五千石(1933~1997年)
「水の秋」は澄んだ水の美しい秋をたたえる季語。秋になると鯉(こい)の池の水も澄んでくる。緋(あか)や白や黒に交じってひときわ目に付くのは、金色の鯉だ。その金の鱗(うろこ)をこぼさないように、ゆったり…
関連リンク
- ・(100)軍艦とおでんとにある喫水線/坪内 稔典(1944年~)
- ・(99)晴れやかや書けば一人となれる秋/野名 紅里(1998年~)
- ・(98)掌(て)の胡桃(くるみ)山河を蔵しゐるごとし/永島 靖子(1931年~)
- ・(97)友の子に友の匂ひや梨しやりり/野口 る理(1986年~)
- ・(96)こう(ママ)ろぎや夜は明(あけ)てある壁のすき/上田 秋成(1734~1809年)