ありがとう「モネ」 最終回、ロケ地市民ら見届ける

 NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」が最終回を迎えた29日、ロケ地の宮城県気仙沼、登米両市では市民らが集まり結末を見守った。両市の風景や心情を描いた物語に感謝するとともに、今後に生かすことを誓った。

ドラマの最終回を見つめる熊谷市長(前列手前から2人目)ら関係者=29日午前8時ごろ

登米、地元の物語に「感動」 

 登米市ではロケ地の一つでもある同市迫町の長沼ボート場クラブハウスで、「最終回を見る会」があった。

 市や観光業の関係者ら約20人がモネのロゴが入ったジャンパーを着て参加した。熊谷盛広市長が「テレビにくぎ付けだった半年が、今日で終わると思うと寂しい。ドラマを通して市民が登米の魅力を見直すことができたのは大きな財産だ」とあいさつした。

 放映直前、参加者全員で「用意スタート」と声を上げて観賞した。放映が終わると拍手が湧き起こった。

 2年前から脚本家の安達奈緒子さんの取材や、ロケ地選びなどに協力したとよま振興公社の河内安雄さん(67)は「登米の人たちや自然との触れ合いの中から物語が生まれたと聞いている。感動しながら最終回を見た」と話した。

 放映終了後、市や観光業の関係者らでつくる「おかえりモネプロジェクト推進協議会」の会議があり、ドラマで高まった登米市の知名度を生かす「アフターモネ」の具体策を話し合った。

最終回を見終え拍手する菅原市長(前列左から3人目)ら参加者=29日午前8時15分ごろ

気仙沼、強く歩む姿に「涙」

 気仙沼市南町海岸の市まち・ひと・しごと交流プラザ(PIER7=ピアセブン)では、「合同ビューイング」があった。

 ドラマで地域活性化を図る官民でつくる実行委員会が企画。気仙沼に戻った主人公・永浦百音(ももね)(モネ)の職場のモデルとなったピアセブンを会場に選んだ。

 市職員や観光関係者ら約30人が視聴。東日本大震災時に感じた無力感をはねのけ、強く歩もうと誓うモネに、妹や同級生が「おかえり」と声を掛けるシーンに涙ぐむ人もいた。終了時には拍手が起きた。

 放送の前後には、施設を運営する「気仙沼まち大学運営協議会」の足立岬さん(29)が主題歌や挿入歌をピアノで奏でた。参加した市水産課の浅野奈央さん(24)は「人の言葉や支えで未来が変わると感じさせられるドラマだった。ずっと見てきたので寂しい」と話した。

 菅原茂市長は「最後まで被災者の心を丁寧に描いてもらった。『モネロス』だが、気仙沼はこれからというつもりでドラマの効果を生かしたい」と述べた。

 市は今後、市民や気仙沼にゆかりのある人からドラマの感想などをつづった手紙やイラストを募集し、NHKを通じ脚本家ら制作関係者に届ける予定。

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