「おかえりモネ」のキーホルダー、サメぬ人気 納品まで5カ月待ち

口の開閉による2種類のデザインがあるキーホルダー。天然の木材のため、一つ一つ色合いが異なる

 NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台となった宮城県登米市の津山木工芸品事業協同組合が製作・販売する「サメキーホルダー」が、人気を集めている。ドラマで俳優坂口健太郎さん演じる菅波光太朗医師が部屋の鍵に付けているのを目にした視聴者の要望に応え、組合が作り始めた。早くもインターネットなどで話題となり、生産が追い付かず納品まで5カ月待ちの状態だ。

 キーホルダーは、同じくドラマの舞台となった気仙沼市の代表的な水産物・サメをかたどった。長さ約8センチ、幅約2・5センチのサメの褐色部分はサクラ材、白色部分はクリ材で、いずれも登米産だ。登米町森林組合(登米市)から仕入れ、片面に「made in TOME」の文字を焼き付けた。

 発売日の9月21日にはインターネット販売と店頭で各50個用意したが、ネットは数分間で売り切れ、店頭も即日完売した。9月29日現在、予約は5100個を超えた。

 製作のきっかけは視聴者からの問い合わせだった。9月7日の放映シーンで、菅波医師がヒロインの永浦百音(モネ)に渡した合鍵にサメのキーホルダーが付いていた。協同組合や市シティプロモーション課に「サメキーホルダーを扱っていないか」との電話やメールが殺到したため、協同組合が応じることになった。

 協同組合では、市地域おこし協力隊員でもある入岡知美さん(45)が当初、1人で製作を担った。ドラマでは口を閉じたサメのデザインだったが、「口を開けて泳ぐ方がサメらしい」と提案し、2種類になった。注文に生産が追い付かなくなったため、新たに職人2人が加わり、現在は分業体制となっている。

 入岡さんは「少しでも登米市のアピールに貢献できていると思うと、やりがいがある。心を込め丁寧に作りたい」と話す。

 他にはスギの間伐材を活用した矢羽材の弁当箱も人気。モネがお土産として母役の鈴木京香さん(仙台市出身)に渡したのを機に話題になった。弁当箱は納期まで1カ月待ちだ。

 組合直営クラフトショップ「もくもくハウス」店長の阿部幸恵さん(59)は「『モネ効果』で木工品の素晴らしさを分かってもらえるとありがたい。今後も温かみのある商品を作っていきたい」と話している。

キーホルダーにやすりをかける入岡さん=9月27日、登米市津山町の木工センター

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