宮城1区の土井さん、薄氷の勝利 政権批判はね返す

 新型コロナウイルス禍でにわかに高まった政権批判をはね返し、激戦を制した。

 衆院選宮城1区で5選を決めた自民前議員土井亨さん(63)は午前2時10分ごろ、青葉区の事務所に残った約50人の支持者から祝福を受け、「地域の課題解決のために力を尽くしたい」とほっとした表情を見せた。

 新型コロナの感染拡大に配慮し、序盤は組織力を生かした動員型の選挙運動の見直しを余儀なくされた。柱の個人演説会を極力自粛し、街頭演説を細かくつなぐスタイルを模索した。

 序盤情勢で横一線が伝えられると、地方議員や後援会組織が活動量を一段と上げた。大物弁士が選挙区入りしても、人がまばらな状況に危機感を募らせた。コロナ感染がほぼ収束したこともあり、動員を解禁した。

 仙台市太白区の大型ショッピングセンター前で25日、丸川珠代前五輪相と並んだ土井氏。平日にもかかわらず100人を超えるスーツ姿の支持者が集まった。

 200人近くに声を掛けたという地元議員は「組織が動きだした」と自信を深め、別の議員は「終盤の陣営幹部の締め付けは前回の2倍以上」と証言した。

 終盤には安倍晋三元首相や高市早苗党政調会長らが相次いで応援に入り、政権中枢との近さをアピール。村井嘉浩宮城県知事、郡和子仙台市長もマイクを握り、勢いに乗った。

 選挙中、安倍政権が推し進めたアベノミクスの恩恵は大都市や大企業に限られたと総括した土井さん。「地方重視の経済対策を進める。必要な予算を組めるのは与党の国会議員だけだ」と力を込めた。

当選確実となり、支持者から花束を受け取る土井さん=1日午前2時30分ごろ、仙台市青葉区の選挙事務所
当選の喜びを語る土井さん
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