みやぎのあられ「カレー味」に挑戦 震災10年、スパイス10種類超

新開発したスパイスカレー味のあられを手にする石田さん

 宮城県亘理町の菓子製造販売「みやぎのあられ」は、新たにスパイスカレー味のあられを発売した。1976年の創業以来、初めて挑む味。東日本大震災から10年の節目に、被災と新型コロナウイルス禍という2度の苦境を打ち破る決意を新商品に込めた。

 「やみつきスパイスカレーあられ」は地元産もち米を使った生地にターメリック、クミン、コリアンダーなど混合スパイスをまぶし、豊かな風味が特長。開発に携わった同社の2代目石田亮平さん(39)は「スパイスの余韻とコメの味が口の中でしっかり残るようにした」と明かす。

 同社のあられは県内産の食材を使った優しい味わいの商品が多い。石田さんが異色の味を選んだきっかけが震災とコロナ禍だった。

 震災後、もち米の契約農家の被災などで約1カ月休業し、東京電力福島第1原発事故の風評被害にも苦しんだ。落ち込んだ売り上げが戻ったのもつかの間、昨年から感染拡大で観光土産用の需要が一気に消えた。

 「現在の売り上げは感染拡大前の6割ほど」と石田さん。「震災10年の節目に再び立ち上がるため、新たな味に挑みたい」と奮い立ち、顧客から要望の強かったカレー味を選んだ。

 「震災10年」に掛け、スパイスを10種類以上使うことを自らに課した。約3カ月間、仙台市内のカレー店を食べ歩き、舌の記憶を頼りにスパイスの調合を微調整。時間をかけて少しずつ理想通りの味に仕上げた。

 感染収束を見据え、販路拡大を目指す。「飲食店などにつまみや突き出しとして取り入れてもらったり、カレー店とコラボした土産用の商品を開発したりできたらいい」と張り切る。

 1袋400円。連絡先はみやぎのあられ0223(34)1417。

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