塩ゆでして食べる落花生、「ガッツリ」人気 かき揚げや炊き込みご飯にも

遊休農地で落花生を収穫する関係者

 宮城県亘理町のNPO法人「わたりグリーンベルトプロジェクト」が町内の遊休農地で栽培した落花生が、収穫期を迎えている。塩ゆでして食べる珍しい生の品種を販売し、評判は上々という。

 約70アールの農地で、さや5センチ大の大粒品種「ガッツリ」1500キロ相当を収穫する。収穫は9月に始まり、今月末までの予定。

 水1リットルに対し塩30グラムを加え中火で20~40分ゆでて食べる。一般的な焙煎(ばいせん)品種と異なる独特の食感で酒のつまみにもなり、炊き込みご飯やかき揚げも提案。町内の産直施設「鳥の海ふれあい市場」などで1袋(350グラム)600円で販売する。

 グリーンベルトは東日本大震災で壊滅した海岸林を再生しようと、2015~20年、沿岸部14ヘクタールにクロマツなど4万本以上を植樹し、現在は草刈りなどで景観を維持する。一方、活動資金となる助成金は年々減少し、収入の柱だった被災地ツーリズムも15年をピークに右肩下がりになり、この2年間は新型コロナウイルス禍で全面中止となった。

 新たな事業をつくろうと、落花生に着目。3年前に試験栽培し、昨年は50アールで900キロを収穫。今年は農地を拡大した。

 嘉藤一夫代表理事は「柔らかく高齢者にも食べやすいと好評を得ている。落花生は沿岸部の砂地に適していて、NPOが自活できるように町の特産品に育てたい」と意気込む。

塩ゆでして食べる生落花生
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