河北抄(11/8):名取市内のスーパーに寄ったら、フロアの隅…

 名取市内のスーパーに寄ったら、フロアの隅に『名取せり本』というパンフレットが置いてあった。25ページもある立派なパンフで、写真がきれいでいい。発行元は市役所の商工観光課だ。

 セリの栄養、その歴史、雑煮などの食文化、生産量、栽培農家の苦労など、知らなかった事実が満載。「もらって帰ってよかった」と感心しながら読んだ。皆さんにもお勧めしたい。

 <七種(ななくさ)を一葉によせて摘む根芹(ねせり)>は、伊達政宗が1590年に連歌の席で詠んだ句だそうだ。この句の中の「根芹」という言葉から、当時もセリの根っこが大事にされていたのが分かるという。

 セリの根っこ。そう聞くと「ああ、セリ鍋が恋しい」と即座に連想した。もちろん、パンフには煮え立ったセリ鍋。それだけでなく、日本酒、赤貝、しらす。食欲を誘う大写しの写真が出ていた。

 セリの根の天ぷら、おひたし、セリのなめこ汁、セリご飯のおにぎり。いろんな料理法があるらしい。産地ではもう収穫期に入っているよう。おいしいセリ鍋を食べに夜の街に出たくなってきた。

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