ドライブスルーでお焼香、香典はクレカ決済 宮城の葬儀社が新サービス

車専用レーンに置かれた「ドライブスルー会葬」の焼香台

 宮城県角田市の葬祭業「かねこ」が、同県大河原町に新設した葬儀場で、葬儀をライブ配信する「オンライン会葬」のサービスを始めた。施設に入らず車内で焼香する「ドライブスルー会葬」も導入。新型コロナウイルス下での新しい葬送、参列の形として考案した。

 ドライブスルー会葬は、焼香台が置かれた施設外の車専用レーンで行う。乗車したまま腕だけを出して焼香し、モニターの画面越しに喪主らと対面できる。焼香台は金属製のアームの先端にあり、車に合わせて高さを調整できる。

 オンライン会葬は、施設内のカメラで葬儀の様子を中継する。葬儀に来られない遠方の在住者や体が不自由な高齢者らの視聴も想定する。香典はかねこのホームページを通してクレジット決済できる。香典返しは視聴者に後日届く。

「密集は避けたい、義理は果たしたい」

 コロナの影響で葬儀への参列者は減少傾向にある。金子隆史社長(53)は「密集は避けたいが義理は果たしたいと望む人は多い。コロナ対応型の葬儀が必要と考えた」と説明する。

 参列者が限られる家族葬などが増え、香典返しを扱う業者らも打撃を受けているという。金子社長は「オンラインでの参列者が増え、葬儀に関わる地元業者にプラスになればいい」と話す。

 施設は国の補助金も活用して整備した。平屋で延べ床面積約180平方メートル。最大30人を収容できる。仙台市の葬祭業「清月記」が展開する新ブランド葬儀場「みおくり邸宅」の一つとして10月下旬にオープンした。省スペース化を図るために祭壇は置かず、大型モニターに映す「バーチャル祭壇」にしたのも特徴だ。

 施設の利用料は35万~55万円(税別)。金子社長は「バーチャル祭壇の導入で装飾の費用を抑えられた分、サービスを向上させた」と強調している。

オンラインで視聴できる葬儀会場。大型モニターに「バーチャル祭壇」が映る

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る