(113)火の柱の火の壁の松明あかし/金子 兜太(1919~2018年)

 「松明(たいまつ)あかし」は毎年11月に須賀川市で行われる火祭り。伊達政宗に攻め込まれた須賀川城の家臣と領民が、松明を手に丘に集まったことに始まる。その後戦死者を弔う行事として400年余続けられてきた。現在では高さ10メートルもある30本もの大松明が夜空を焦がす。地元の俳人は郷土の誇り「松明あかし」を季語にする活動を長年続け、2018年にはじめて俳句歳時記に収載された。風土に根づき詩情のある行事には季語の要素がある。『角川俳句歳時記第五版』より。(永瀬十悟)

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。


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