フィギュアスケート男子で仙台市出身の羽生結弦選手(ANA、宮城・東北高出)が、右足首のけがで今季初戦のグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯(12、13日・東京)を欠場する。けがの回復を祈願するため宮城県内にある羽生選手ゆかりの神社を巡ると、すでに多くのファンが足を運んでいた。(編集局コンテンツセンター・佐藤琢磨)
願い事を書いて奉納された「勝負の神」ののぼりが敷地をぐるりと囲む秋保神社(仙台市太白区)はスポーツ選手の信仰が厚く、羽生選手も2014年のソチ冬季五輪の際に参拝したことで有名になった。本殿に続く参道沿いには、「羽生選手が健康で夢をつかみ取れますように」などファンの願いが記されたのぼりが幾つもはためく。
「日本だけではなく、アジアや欧米など世界中から羽生選手のために参拝されます」と宮司の菅原望さん(37)。羽生選手を応援するのぼりの申し込みはこれまで700件を超え、今年も10月頃からすでに20件を超える依頼が届いている。菅原さんは「先日から完治を願うのぼりが増えています。羽生選手が早く治って試合に出られる体調に戻られるよう、願っています」とおもんばかる。
東京都から友人と参拝に訪れた大学生の安藤楓さん(21)が「羽生さんの右足首が良くなりますように」と祈りをささげ、宮城県富谷市の主婦朝田圭子さん(67)は「4回転半ジャンプの成功と、これから先も幸せな人生を送れますように」と記した絵馬を結びつけた。
大郷町羽生(はにゅう)地区は、県内の「羽生」姓ゆかりの地と言われる。地区の東端にある羽生天神社は、その名前にあやろうと、ファンが通うもう一つの「聖地」だ。本殿脇の社務所には、参拝者が奉納した羽生選手の関連グッズが所狭しと並ぶ。日本中から訪れた参拝者が書いた芳名帳からは、羽生選手への心遣いがひしひしと伝わってくる。
「早く治りますように」「足首が完治し、4回転半ジャンプの夢を実現されますように」。けがが判明した4日以降は、快癒を願う絵馬が増えたと宮司の岡公市さん(59)。「けがをされてから毎日のようにファンがお参りに来る。一日も早く回復され、羽生選手には思い通りの演技をしてほしい」と願う。
羽生選手は2018年の平昌冬季五輪前にも右足首を痛めたものの、その後五輪2連覇を達成。19年4月、仙台市で行われたモニュメント披露の際のインタビューで、「大きなけがをした時、メッセージや手紙をたくさん頂いた。そういう方々の思いが自分に還元されて、自分の演技になっていると強く思う」と話した。エールを力に、これまでも逆境をはね返してきた。
みんなに愛される26歳の次戦はGPシリーズのロシア杯(26~28日)の予定だが、回復状況によっては出場を回避する可能性も少なくない。一日も早い完治を願う人々の思いが天に届くように祈るばかりだ。
[秋保神社]主祭神は諏訪神社の祭神、建御名方命(たけみなかたのみこと)。創建は平安時代で、坂上田村麻呂が蝦夷(えみし)平定の際、熊野神社を祭ったと伝わる。1513年、秋保の領主秋保氏の祖先平盛房が、先祖が失った当地を戦によって奪還。戦勝を祈願した諏訪神社を建て、以降「戦の神」として敬われている。1909年に周辺の神社と合祀(ごうし)し、社号を「秋保」と改めた。仙台市太白区秋保町長袋清水久保北22。連絡先は022(399)2208。
[羽生天神社]主祭神は学問の神で、諸芸上達を守護する菅原道真。創設の年次は分かっていない。平安時代から1000年以上の歴史があり「陸奥国一之宮(むつのくにいちのみや)」とたたえられる塩釜神社(宮城県塩釜市)の神領地で朝廷に羽毛を献上していた場所と伝わる。大郷町羽生字天神畑9。連絡先は022(359)3192。
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