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(119)日当たりて金色(こんじき)となる冬の蠅(はえ)/抜井 諒一(1982年~)

 作者は句集のあとがきに「例えば、いま目の前を飛んでいる一匹の蠅が、自分の人生を変える存在になるかもしれない。俳句を作っていると、つくづくそんなことを思う。」と書く。忌み嫌われる蠅だが、冬の清浄な光の中では、輝いて「金色」に見えるというのだ。蠅を先入観で見ていればこの句は生まれなかっただろう。蠅も一…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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