クライミングできるワーケーションいかが 山形・小国でテストツアー 国体会場の岩場再整備

 岩壁をよじ登るロッククライミングなどを通じ、飯豊山麓の森林や食文化に親しむ体験型ツアーが来年、山形県小国町で始まる。放置されてきた競技用の岩場に手を入れ、休暇と仕事を両立させる「ワーケーション」需要を見込む。町内の一般社団法人「YOKAMOS(ヨカモス)」が主体となり、仕事ができる空間の確保を含めて準備を進めている。

 観光関係者ら向けのテストツアーが6、7日にあり、約20人が参加した。7日は命綱やヘルメットを着け、専門スタッフの助言を受けながら高さ10~25メートルの岩壁を自力で登るクライミングに挑んだ。

 町内の団体役員吉田悠斗さん(27)は「最初は怖かったが、上へ登るにつれて景色が変わり、楽しかった」と話した。

草を刈ってボルト打ち直し

 岩場は1992年に県内で開かれた「べにばな国体」の山岳競技会場で、大会後は長年放置されていた。地元有志が今年8月ごろから周囲の草を刈ったり、クライミングに必要なボルトを岩に打ち直したりして再整備した。

 地域資源の活用に注力するヨカモスは来年3月、ワークスペースやカフェを備えた新施設を町内で開業する予定で、ツアー事業と連携して運営する方針。

 ツアーで狙うのは、ワーケーションのうち特に休暇の充実だ。ヨカモスが今後、町内外の企業の協力を得てツアーを企画する。郷土食やマタギ文化を学べる内容も組み込み、年明け以降の初回実施を目指す。

 井上昌樹共同代表は「小国町全体を一つのアミューズメントパークのようにして、地域の文化や森林資源の良さを学びながら楽しめる町にしたい」と言う。

ロッククライミングに挑戦したテストツアー参加者=7日、小国町
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