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(121)またひとつ星の見えくる湯ざめかな/日下野 由季(1977年~)

 「湯ざめ」は冬の季語です。私は知ったとき驚きました。お風呂のあとは体が熱を逃がそうとしますから、冷たい空気に当たると余計に冷えてしまいます。現代は夏の冷房下でも起こりますし、冬の室内は暖房が効いていて、季節感は分かりにくいかもしれません。しかしこの句のように星が見えていると、銭湯の帰りや、夜風にあ…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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