(123)すぐそこと傘を断る小夜時雨/西山 睦(1946年~)
「小夜時雨(さよしぐれ)」の季語が小粋な一句。時雨は単なる冬の雨ではなく、サアッーと短い時間に降る雨。しかも夜だから、街灯が雨に浮き上がってくるような、すこし幻想的な雰囲気もある。傘を薦めてくれた人…
関連リンク
- ・(122)霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び/加藤 楸邨(1905~1993年)
- ・(121)またひとつ星の見えくる湯ざめかな/日下野 由季(1977年~)
- ・(120)君に遇ふ牡鹿の山の眠る下/河東 碧梧桐(1873~1937年)
- ・(119)日当たりて金色(こんじき)となる冬の蠅(はえ)/抜井 諒一(1982年~)
- ・(118)暮早し昼読む本と夜の本/柘植 史子(1952年~)