妥協許さぬウイスキー、世界へ 山形・遊佐蒸留所、2月に初出荷

 焼酎製造の金龍(きんりゅう)(酒田市)は、山形県遊佐町の遊佐蒸留所で製造した初めてのウイスキー「ファーストエディション2022」を来年2月に発売する。2018年11月に蒸留を始めて最初の商品出荷となり、3割を海外に輸出する。

遊佐蒸留所から初出荷されるウイスキー「ファーストエディション2022」

 ファーストエディション2022は、蒸留所が稼働し始めた18年11月から19年1月までの3カ月間に製造した原酒を3年間熟成させた。同時期に蒸留した約150個のたるのうち約40個を厳選して混和させたシングルモルトになる。

 たるは元々バーボンの熟成に使われていた物を取り寄せた。熟成後の風味は、蜂蜜やバニラ、アンズを感じさせる華やかな香りで、甘くフルーティーな味わいに仕上がった。

 たるで熟成した原酒を加水せずに瓶詰めするため、アルコール度数は高めの61度を予定する。

 ラベルは「遊佐の夜明け」をイメージした青色。水源となる鳥海山固有の高山植物「チョウカイフスマ」のほか、豪雪、荒波といった厳しい気候条件をエンブレムに描き、妥協を許さない蒸留所の哲学を表した。

 8500本の限定品で、700ミリリットル入り1万6500円。既に海外から引き合いがあり、商品数の3割は輸出する。

 佐々木雅晴社長は「コストを度外視し、プラントも原料も最高級のものを使っている。ウイスキー人気が落ち着いても生き残れるように世界一を目指す。10年や20年をかけてブランドを定着させたい」と話す。

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