「木の可能性」に中学生驚き 端材からの熱電併給システム見学

木材チップを活用した熱電併給システムを見学する生徒

 宮城県大崎市鳴子中(生徒94人)の1年生27人が、地元鳴子温泉の「エコラの森」で森林資源を活用した住宅建設やエネルギー循環事業に関係者が取り組んでいる「VESTAプロジェクト」を見学した。木材を無駄なく生かす実践を目の当たりにして、持続可能な社会の実現へ学びを深めた。

 大崎市の環境教育団体「鳴子温泉もりたびの会」が11日に案内した。大場隆博会長は、エコラの森がリゾート開発の挫折で荒廃した歴史を解説し、地元や企業の協力で森林再生に向けて努力している現状を語った。

 プロジェクトは伝統工法の「板倉構法」で、地元産木材をふんだんに使ったアパートを建設中。通常は建材に使わない節のある杉材も使った室内で、生徒は杉の香りも楽しんだ。

 アパートの給湯・冷暖房を担う熱電併給システムがあるエネルギー棟では、従来は廃棄された端材や樹皮をチップにして活用し、熱と電気を生み出す工程を確かめた。藤島樹里さん(13)は「鳴子にいても知らないことが多く、木のエネルギーとしての可能性を知った」と驚いた様子だった。

 もりたびの会は社会人や首都圏の高校生の案内などはしてきたが、県内の校外学習の受け入れは初めて。会の斎藤理(おさむ)さんは「林業はエネルギー産業でもある。県内の子どもたちに木に関わる仕事に興味を持ってほしい」と学習への活用を呼び掛ける。

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