「独眼竜」こと伊達政宗は幼い頃、疱瘡(ほうそう)と呼ばれた天然痘に冒され、右目を失った。紀元前から世界中で恐れられた天然痘は、1796年に英国の医師ジェンナーが考案した種痘によって、ようやく根絶へと動き始める。
人類最初のワクチンである種痘が仙台藩にもたらされたのは1850年ごろとされる。長町で酒造業も営む素封家小倉三五郎が孫に施させた。天然痘の流行が始まると、三五郎は種痘を広めるよう藩に建言したが、新奇な手だてに行政の腰は重かった。
案じた三五郎は、大肝入(おおきもいり)(庄屋)の立場で私費を投じて300人以上に接種、感染のまん延を防いだ。後に藩も考えを改め、普及を後押しした。
仙台市の郷土史家菅野正道さんは「学問に親しみ、早くから種痘の知識を得ていた豪農が、藩の予防対策に先んじた珍しいケース」と評する。
三五郎の事績は、大年寺(太白区)の惣門(そうもん)近くに立つ「撫松(ぶしょう)小倉翁遺徳碑」が伝える。新型コロナウイルスがはびこる今、見つめ直したい郷土史の逸話だ。
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