小さい頃、親に連れられてデパートに行き迷子になった。その後もどこかで迷子になったり、何か困ってどうしようもなくなった時は「大丈夫、今日もちゃんと布団で寝られるはず」と、なぜか根拠もなく自分に言い聞かせて不安を乗り切っていたことを時々思い出す。子どもの時は本当にそれで大丈夫だったからだ。今となっては、私は幸せな子どもだったということが分かる。子どもでも大人でも、夜になっても布団で寝られないことがあるんだということを、大人になってから知った。
親の支援を受けられない子どもや若者の自立の手助けができれば、とNPO法人「ほっぷすてっぷ」を立ち上げて、もうすぐ6年になる。今は、住居に困っている女の子たちのシェアハウスの運営が主な事業である。児童相談所から一時保護委託で来る子もいれば、18歳以上になって親からの虐待があって家庭から独立するためにやってくる子もいる。最近は未成年の妊婦も多い。
いろいろな事情を抱えて懸命に生きている彼女たちに、私はいつもかける言葉が見つからない。ただ「手を貸してくれる大人がこんなにいるよ」ということを伝えたくて、いつまで続くか分からない活動を仲間と共に続けている。
コロナ禍ということがどれくらい影響しているのかは分からないが、今年は相談件数がとても多いと感じる。全てのケースを受け入れることはできないが、シェアハウスは現在満室状態である。それぞれ、学校に通ったり、仕事をしたりしながら、お金をためて自立しようと頑張っている。同じ年代の頃、自分がどうしていたかを考えると、彼女たちがどれだけ頑張って生きているかを感じる。
支援現場でよく言われるけれど、「自立」とは何か、私は「困った時にSOSを出せる援助希求能力を身に付けること」だと思う。一人で何でもできる必要はなく、誰かに頼りながら、助けてもらいながら生きていけばいい。「聞いてもいいって、知らなかった」という子もいる。自分が何に困っているか、困っていることすら、分からない子もいる。親には教えてもらえなかった、そして今後も教えてもらう機会はない子どもたち。そのような子どもたちを社会全体で支えていかなければならないと思う。(司法書士)
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