河北抄(11/30):宮城県大和町吉岡地区の住民らでつくる島田…

 宮城県大和町吉岡地区の住民らでつくる島田飴(あめ)まつり伝承会が今月、飴作りの練習会を開いた。地区の空き店舗に5日間メンバーが集まり、作業に当たった。

 来月14日に地区で開催を予定した伝承会主催のまつりは昨年に続き、コロナ禍で中止に。「飴作りの勘を思い出してもらい、皆の気持ちを盛り上げたかった」と会長の児玉金兵衛さん(49)は語る。

 花嫁が結うまげをかたどった島田飴は本来、まつり当日に販売される。縁起物として人気が高く、近年は飴を目当てに全国から客が訪れ、まつり前夜から数十人が会場に並んだ年もあったという。

 江戸期から続くとされるまつりは約20年前、当時飴作りを手掛けた菓子職人の後継難が取り沙汰され、途絶えかけた。「地域の伝統技術を残したい」と児玉さんら有志数人が3年にわたり職人の下で技を学び、今に伝えている。

 「手にする人の幸を願い、皆の気持ちを一つにして作るのが島田飴」。児玉さんらのまつりへの思いは口コミで広がり、飴作りの担い手は約20人に増えた。熱意が結んだ縁のたまものでもある。

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