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(133)影を捨て冬夕焼へ鳥たちは/太田 うさぎ(1963年~)

 影を捨てるとはどんな状況でしょうか。光に照らされていれば必ず影はつきまとい、私たちから離れることはありません。影がなくなるのは、闇の中にいるときか、句のように大きな光に向かっていくときです。鳥の群れが夕日へと飛んでいきます。余すところなく照らされる様子は、実に立体的な描写です。冬の夕焼けはほかの季…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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