移動図書館に「ワニのバルボン」 仙台市、ひろせ号のデザイン一新

ひろせ号を前に絵本を読み聞かせるとよたさん(中央)=仙台市役所

 仙台市教委は3日、市出身の絵本作家とよたかずひこさん(74)=都内在住=の作品「ワニのバルボン」シリーズのイラストを車体に描いた移動図書館車「ひろせ号」の運行を始めた。25年ぶりの車両更新に合わせ、黄色を基調とした外装デザインに一新し、図書館利用者の増加を目指す。

 乗降側の車体側面に主人公のバルボンが動物園前でバスを降りる場面を再現。反対側の側面は花に水をやったり、家の前でポーズを取ったりするバルボンを描いた。車体の色は絵本シリーズの表紙と同じにした。

 1996年に利用開始した以前の車両は、白い車体に青い線などが入ったシンプルなデザインだった。車両の更新期を迎え、市民図書館(青葉区)が「子どもの目を引く車にしたい」と、とよたさんに打診した。

 青葉区の市役所本庁舎正面玄関前であった出発式で、とよたさんは市内の保育園児23人に「バルボンさんのおでかけ」を読み聞かせた。「動物園は市八木山動物公園(太白区)をイメージした。子どもの頃の空気感を思い出して作った」とエピソードを披露した。

 郡和子市長はあいさつで「バルボンが描かれた移動図書館車が(市民の)読書環境を末永く支えてくれることを願う」と期待した。

 移動図書館車はひろせ号を含め3台ある。1台に絵本や小説など約3500冊を載せ、市内76カ所を巡っている。昨年度は延べ2万7224人が利用した。

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