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忘新年会や帰省の自粛続く 昨年より緩和傾向も浮かぶ SNSアンケート

 新型コロナウイルス禍での年末年始の外出予定について、河北新報社は11月30日~12月5日、通信アプリLINE(ライン)で読者らを対象にアンケートを実施した。忘年会新年会や帰省・旅行をするという人は昨年より多い傾向がみられるが、全体では「自粛」との考えが依然として主流を占めている。

警戒感和らぐ?

 忘新年会の予定は「ない」が約60%を占めた。「ある」は20%弱で、昨年の「(忘新年会が)あった」と比べて10ポイント増えた。残りの約20%は未定で、上積みの可能性がある。開催そのものへの警戒感は、昨年より少し和らいでいるようだ。

 忘新年会参加の意向を尋ねたところ、「できれば参加したくない」が約30%で最も多かった。「絶対に参加したくない」は約20%で、合わせて半数以上が否定的な回答だった。

 「ぜひ参加したい」「なるべく参加したい」を合わせた肯定的な回答は30%弱。「迷っている、決めていない」は10%強だった。

 参加したくない理由(自由記述)は、変異株「オミクロン株」による再流行の懸念が多かった。また、会食の必要性を疑問視する声も上がった。参加したい人もほとんどが「短時間」「個室」「少人数」など、感染防止対策に配慮する考えを示した。

難しい選択

 帰省や旅行も同様の傾向だ。約50%を占める「元々しない」との回答を除くと、帰省や旅行を「するつもり」は40%近くで、昨年より10ポイント強増えた。昨年は約75%が「自粛した」が、今年「自粛するつもり」なのは40%強。「決めていない、迷っている」は20%弱だった。

 高齢の親族に会う帰省について「もし感染して亡くなったら一生後悔する」「ためらっていたら、もう二度と会えなくなる可能性がある」と相反する意見が寄せられた。コロナ禍が長引く中、感染状況の推移などをにらみながら、難しい選択を迫られている様子がうかがえる。

 調査は「読者とともに 特別報道室」のLINEで友だち登録する人などに実施し、411件の回答があった。一般の世論調査とは異なる。

忘新年会への主な意見

▷絶対に参加したくない
・感染が収まっているからといって、油断大敵。子どもたちに黙食と言いながら、大人が酒飲みをするなんて理不尽(50代主婦)
・会社の部署の忘年会などは時代遅れ(40代会社員男性)

▷できれば参加したくない
・健康に悪いし、危険を冒してまで飲もうとは思えない(40代会社員女性)
・子どもがワクチン接種できる年齢でなく、リスクを持ち込みたくない(50代公務員男性)

▷迷っている、決めていない
・飲み会をしないことが普通になった。参加は人数や場所によって決めたい(50代自営業男性)

▷なるべく参加したい
・コミュニケーションが希薄になっているので親睦を深めたい(50代会社員男性)
・習慣で、年の瀬は集まりたい。少し収まってきたからいいかな(20代学生女性)

▷ぜひ参加したい
・ワクチンを打ったし、「オミクロン」流行前の今がチャンス(40代無職女性)
・感染対策がきちんとされ、人数も相応であれば、経済を回す意味でも制限すべきではない(50代会社員男性)

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