<まちかどエッセー・森田みさ>女川で相続を語る女たち

もりた・みささん 1966年仙台市生まれ。宮城二女高(現仙台二華高)卒。広告代理店勤務を経て2003年仙台市青葉区でよつば司法書士事務所開業。15年NPO法人ほっぷすてっぷ理事長。21年宮城県司法書士会会長。若林区在住。

 みなさんは、「司法書士」って聞いたことがあるでしょうか? 1872(明治5)年に「代書人」としてスタートした司法書士制度、初めは裁判の訴状を代わりに書くという職業でした。その後87(明治20)年に登記法が施行され、代書人は登記の仕事もするようになりました。このように、裁判所や法務局に提出する書類を作成することから始まり、今では成年後見や債務整理など幅広い業務を行えるようになった歴史があります。

 来年150周年を迎える司法書士制度を記念して、司法書士会では各地で記念事業を行っています。東北ブロック司法書士会では今年、「相続・遺言セミナー」を行い、その様子を動画配信することになりました。座談会のゲストに女優の高橋恵子さんをお迎えし、宮城県女川町で撮影を行いました。

 高橋恵子さんは、とても気さくな美しい方で、こちらの要望にもしっかりと応えてくださり、私も一日楽しくご一緒させていただきました。被災地を訪れるのは初めてとのことでしたが、町や港、石碑などを巡りながら、東日本大震災の当時のことに思いを寄せてくださいました。

 私の方では、町巡りロケでのせりふ(女川町に関する説明とか)を覚えなければいけなかったのですが、もう何十年も暗記とは縁がなく、最終的に「大体は言えた」という程度になりました。学生の頃は暗記が得意だった記憶がありますが、年を重ねると努力だけではどうしようもないことが増えてきます。そして、せりふのことで頭がいっぱいで、サインをもらうのも忘れました。

 ロケ中に2度のにわか雨に見舞われてどうなることかと心配しましたが、うまい具合に休憩したりして撮影は全て青空のもと行うことができました。座談会は、私たち2人と仙台法務局の民事行政部長、日本司法書士会連合会副会長の計4人で行うため、台本をしっかり作成して臨んだのですが、高橋恵子さんが予想を上回るナイスなアドリブを投げてくださったので大変盛り上がりました。

 登壇者が全員女性ということで、題して「女川で相続を語る女たち」という座談会です。動画を公開中ですので、ぜひご覧いただき、私たちと一緒に相続について考えてみませんか?
(司法書士)

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まちかどエッセー

 仙台・宮城在住の執筆者が、それぞれの活動や暮らしで感じたことをつづります。

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