1941年12月の日本軍による真珠湾攻撃の後、米国に住む日系人は強制収容された。その日系人の証言や写真を記録した仙台市青葉区の写真家、宍戸清孝さん(67)の著書「Jap(ジャップ)と呼ばれて」が復刻された。「真珠湾」から今年で80年。登場する多くの日系人が鬼籍に入った今、同書は次世代に残す貴重な記録となっている。
同名の本は2005年に論創社が出版。真珠湾攻撃から節目の今月、同社の「論創ノンフィクション」シリーズの一冊として復刻された。
日米開戦を機に、日系人は米国市民なのに「敵性外国人」として米国社会から排除された歴史がある。「ジャップ」と差別され、米国本土で収容所に強制収容された日系人は約12万人に上った。
強制収容されながらも、大勢の若者たちが米国への忠誠を誓い、汚名をすすぐため、自ら志願し米軍に入隊。日系人だけの部隊も結成され、欧州戦線の激戦地で戦った。
同書には元日系米兵の戦争体験を中心に、米軍の情報部で日本兵の捕虜の尋問などを担った人々の証言なども載る。ダニエル・イノウエ元米国上院議員(故人)は「私は右腕を失い、ハワイに凱旋(がいせん)して帰ってきたつもりでしたが、非常にも『差別』というものとの戦いに終結はありませんでした」と振り返っている。
宍戸さんは1980年、写真を学ぶため渡米し、日系人の歴史を知った。「彼らの記録を自分の手で伝え、残そう」と誓う。帰国後も戦地や米国の日系人を訪ね歩いてカメラに収め、取材を重ねてきた。
80年前のパールハーバーの様子、強制収容所での暮らし、米兵として赴いた戦地の出来事…。同書には日系2世など約40人の聞き書きのほか、本人のポートレート、収容所跡、墓地などがモノクロ写真で掲載されている。
差別がやまない今、宍戸さんは強制収容や日系米兵の歴史を考える意義を強調。「差別された側の人生、彼らの思い、人間としての誇りを多くの人に知ってほしい」と話す。
同書は四六判、280ページ。2750円。
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