宮城県登米市東和町の旧家で主に江戸-明治期の100冊以上の医学書が見つかり、保存作業と調査が進められている。当時の医学関連書籍がまとまって現存しているのは珍しく、子孫と地元の郷土史研究会がインターネットでの公開も準備している。
保管されていたのは東和町米川の沼倉家の家屋。子孫で同市出身の沼倉研史さん(73)=米マサチューセッツ州在住=が2014年に家の整理をしている際に見つけた。書籍類は旧家の屋号にちなみ「有美堂文書」と名付けられた。
大半は筆写で、確認できている約200点のうち114点が医学書だった。最も出版年代が古いのは1547年の漢方書「太医院校駐 婦人良方大全巻之二十四 補遺」だった。
蘭方(らんぽう)医学書で最古なのは1651年出版の「阿蘭陀外科秘録」。オランダ語を片仮名で表記した上で、腫れ物の治療など当時最先端の技術を訳している。
沼倉さんによると、沼倉家は江戸中期から100年以上、医院を営んでいた。歴代当主は長崎、京都、江戸などで学び、登米地方に進んだ医学を伝えてきたという。昨年6月に書籍などの調査結果をまとめて発表した。
医学書の歴史に詳しい岩下哲典東洋大教授(日本近世・近代史)は「江戸初期からの医学書がまとまって残っていること自体が珍しく貴重だ。蔵書目録もあり、医学知識を子孫に伝えようとした歴代当主の意図が見える」と話す。
有美堂文書は、東北大災害科学国際研究所でデジタル画像として保存する作業が進む。原本は東和町郷土史研究会が保管するという。研究会の畠山敏博さん(77)は「地元の貴重な歴史資料」として沼倉さんと共に書籍を分析し、インターネットで研究者らに公開する準備も進めている。
沼倉さんは「江戸初期の資料もあり、研究が進むと、蘭医学史の空白を埋める可能性もある」と期待している。
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