<まちかどエッセー・佐藤広行>サルより鳥に近い?!

 さとう・ひろゆきさん 1961年仙台市生まれ。東北学院大卒。会社勤務を経て、96年ペットショップさまん設立、代表取締役。2009年より、東北放送ラジオのペット番組にレギュラー出演。10年宮町商店街振興組合理事長。青葉区在住。

 人間の先祖は類人猿、つまりチンパンジーなどから進化しました。しかし、ヒトはオウムやセキセイインコのような鳥に近い動物とも言われます。人間と鳥との共通点は五つあります。

 一つ目は話ができる!ことです。九官鳥は、飼い主の言葉をまねるなど、ものまねができます。話すことができる鳥は元々は感情豊かな動物です。空を飛ぶため重い表情筋をそぎ落としたので、表情からは感情が分かりづらいだけです。

 チンパンジーは、犬や猫と同じように一定の音を出すことしかできません。ヒトや鳥が音を変えて発声できるのは、二足歩行の動物だからです。二本足で立った姿勢により、声帯や喉口腔の部分に空間が生まれ、音を変えられるのです。

 二つ目の共通点。ヒトと鳥は美的感覚も似ています。羽や羽飾りの色彩、対称性など視覚的な特徴は、人間のファッション、髪形、身体装飾に通じます。驚くことに、光り輝く宝石に魅せられる鳥もいるのです。

 人間の旅好きも、渡り鳥との共通点ではないでしょうか。これが三つ目です。そこで暮らすことができるのに、わざわざ旅をするのは、ヒトの特徴です。人間は今や、飛行機で空高く舞い上がり、渡り鳥のように旅をするのです。

 四つ目と五つ目に挙げるのは、歌と踊りです。

 まず、人間も鳥もダンスが好きですね。鳥は羽を広げ、オスとメスがシンクロしながらダンスします。人もフォークダンス、盆踊り、バレエなどレパートリーは数知れません。

 最後は、人も鳥も歌を歌います! 歌は、潤いのある生活に欠かせません。私たちが、歌を口ずさむ時は、とても気分がいい時です。鳥も同じです。私が経営しているペットショップ「さまん」では、カナリアを販売していたことがありました。カナリアは、入荷してすぐは鳴きません。数日たって安全だと分かると歌いだすのです。カナリアが鳴き始めると、安全安心だと感じているのだなと思い、うれしくなります。人もうれしい時、幸せな時だからこそ歌えるのです。

 さぁ、大みそかには、家族や仲間と歌を聴いたり歌ったりして過ごしましょう。歌があると、今年一年のいい締めくくりになりますよ。どうか皆さまもいい年越しをお過ごしください。
(宮町商店街振興組合理事長)

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まちかどエッセー

 仙台・宮城在住の執筆者が、それぞれの活動や暮らしで感じたことをつづります。

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