「漫画『封神演義』図書館に置いて」と10万円 匿名のクリスマスプレゼント

利府町図書館に届けられた、10万円の入っていた封筒と赤い靴下

 宮城県多賀城市と塩釜市、利府町の図書館に、漫画「封神演義」の主人公「太公望」を名乗る匿名の人物から現金10万円の寄付が相次いだ。いずれも大きな赤い靴下に入って届けられた「クリスマスプレゼント」。各図書館は感謝するとともに、送り主の意向を踏まえて図書購入費に充てることにしている。

 利府町では、職員が11日朝に返却用ポストの中身を回収した際に赤い靴下を発見。塩釜市職員も同日朝にポストから見つけた。多賀城市では10日午後8時ごろ、男の子が赤い靴下の入った紙袋を館内で発見した。

 赤い靴下は幅約30センチ、長さ約50センチの大きさで、中には現金入りの茶封筒があった。添えられた手紙に「クリスマスプレゼントです。図書の購入にお役立てください」「漫画版『封神演義』を置いてください。歴史の勉強にもなります」と印字され、「太公望」と手書きの署名が記されていた。

 利府町の今野宏図書館長は「温かい気持ちを頂き、大変ありがたい。お礼を直接言えないのが残念です。報道を通して感謝が伝わってほしい」と語った。

 「封神演義」は、漫画家藤崎竜さん(青森県出身)が中国の同名の古典小説を基にした作品で、週刊少年ジャンプ(集英社)で1996~2000年に連載された。塩釜市民図書館の荒井信浩係長は「作品は有名ではあるが今話題というわけではなく、少しびっくりしている」と話した。

現金10万円が入っていた赤い靴下を返却ポストの前で持つ荒井さん

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