大島・亀山のモノレール、採算性探る 気仙沼市が市場調査

気仙沼市が先行事例として参考にした福岡県添田町英彦山(ひこさん)のスロープカー(市提供)

 宮城県気仙沼市は大島・亀山(235メートル)山頂へのアクセス手段として検討するモノレール整備について、民間事業者からアイデアを募り市場性を判断する「サウンディング型市場調査」に乗り出す。民間と連携し亀山観光の魅力向上を図り、採算性を高め持続可能な事業の在り方を模索する。

433メートル結ぶ

 17日にあった市議会産業建設常任委員会協議会で市が概要を説明した。

 市の想定では、モノレールは亀山中腹と展望台近くまでの433メートルを結び、2両編成(各20人乗り)で走行する。国の補助金で施設を整備し、事業運営や維持管理は民間に委ねる公設民営での事業化を目指す。

 全国の先行事例を踏まえ、年間の維持管理費を2600万円と試算。往復運賃を500円とした場合、年間5万6000人の利用が採算ラインになるという。

 市内外の観光関係事業者らを対象とするサウンディング型市場調査では、市の想定への助言や対案を募る。山頂付近の自然を生かしたアスレチック施設整備や山と海のパノラマを楽しめるレストハウスの活用策など、亀山一帯のにぎわい創出の提案も受け付ける。

 港と山頂付近を結んだ以前の市営リフトは東日本大震災で被災し壊滅。再建は国の復興事業に認められずアクセス難が課題となっている。震災直前のリフト運営は赤字が続いていた。

 2019年に気仙沼大島大橋が開通し、大島の観光客は前年比7倍超の67万5600人に上った一方、亀山を訪れた人はその1割未満だった。市観光課は「高齢者も利用しやすいモノレールは気仙沼観光の切り札になる。民間の協力を仰ぎ実現させたい」と話す。

 市は近く調査を始め、来年度に事業計画策定と事業者公募・選定を行う。23年に着工、24年の開業を目指す。今月27日に大島総合開発センターで市民説明会を開く予定だ。

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