秋田ふるさと農協、合併協議から離脱 「県1農協化」実現遠のく

 秋田ふるさと農協(横手市)は28日、秋田県内全13農協の合併を目指す「1農協構想」に参加しない方針を決めた。既に経営効率化を進めているとして「単独経営が可能」と判断した。合併協議からの離脱は3農協目。県内有数規模の農協の不参加で1農協構想はさらに実現が遠のいた。

 非公開で行われた理事会には理事32人が出席。執行部の離脱方針の提案に対し、全会一致で賛成した。

 同農協は経営効率化や長期収支見通しに一定のめどが立ったとして、4月に組合員アンケートを実施するなど離脱を検討してきた。各地区で開いた組合員対象の座談会でも離脱に反対する意見はなかったという。

 佐藤誠一組合長は理事会後の会見で「秋田ふるさとは地域特性に合った適正な規模だ。合併すると緊密に連携してきた横手市との関係も薄れる。組合員と一緒に地域に生きていくという覚悟だ」と語った。

 秋田ふるさと農協は横手市全域と美郷町の一部が営業エリア。水稲や菌床シイタケ、スイカの生産が盛んで、組合員1万7692人(11月末現在)は県内4番目の規模。

 県内1農協への合併構想は2018年に県農協大会で決議されたが、20年に秋田やまもと農協(三種町)、21年に大潟村農協(大潟村)が離脱。当初目指していた24年の1農協化は困難な状況になっている。

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