仙台初売り、朝から千客万来 地域経済回復を関係者期待

コロナ下2年目の仙台初売りが始まり、昨年を上回る買い物客でにぎわったアーケード街=2日午前10時5分ごろ、仙台市青葉区中央1丁目

 2日に始まった仙台初売りは穏やかな天候にも恵まれ、仙台市中心部は多くの買い物客でにぎわった。昨年に続き新型コロナウイルス下での開催となる中、新規感染者数の落ち着きもあって客足を伸ばした店が目立った。関係者は、新型コロナに振り回された地域経済の回復に期待を寄せる。

1500人が行列

 青葉区の藤崎本館前には約1500人の行列ができ、午前9時の開店時間を5分前倒し。例年(8000~1万人)の9割減だった昨年を参考に、開店を1時間遅く設定していた。

 「来店客からは活気ある初売りを好意的に受け止める声が聞かれた」と阿部和彦本店長。小野寺宣克専務は「感染状況さえ落ち着けば、百貨店に戻ってきてくれる期待を持てた。客を呼び込む施策を積極的に打ち出したい」と力を込めた。

 仙台三越では、昨年の倍近い約1100人が開店を待った。例年に比べると3割程度。福袋の一部でのインターネット予約導入や、販売場所の分散などで買い物客の密集を防いだ。

 石塚由紀社長は「昨年10月下旬以降、来店客が戻りつつあり、ほぼ予想通りの人出となった。高感度で上質な買い物を家族で楽しめる百貨店の良さを見直してもらえるよう工夫したい」と述べた。

にぎやかな雰囲気戻る

 JR仙台駅西口の大型商業施設でも買い物客が列をなした。エスパル仙台には昨年の倍増となる約1500人が並び、最後尾が約120メートルあるJR仙台駅東西自由通路の東端を越えた。

 山本信也店長は「昨年の売上げはコロナ前の約7割だったが、12月だけなら同等まで回復した。勢いが続き、初売りらしい雰囲気になった」と受け止めた。

 イービーンズでは約2000人が行列をつくった。初売りを盛り上げようと、昨年はほぼ中止した催事を再開。干支(えと)にちなんだ宮城県加美町中新田地区の伝統行事「火伏せの虎舞」披露のほか、買い物客に菓子やサイダー、手袋を贈った。

 佐藤勝彦館長は「思った以上に足を運んでもらえた。コロナ前には届かないものの確実に良い方向に行っている感覚がある。初売りらしい空気感をつくって財布のひもを緩めてもらいたい」と手応えを語る。

 中心部を視察した仙台商工会議所の鎌田宏会頭は「人出は予想以上に多かったが、マスク着用など感染対策はなされていた。増えている空き店舗対策がこれからの課題。地域経済の回復に向け、いいスタートが切れた」と話した。

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