<全国高校サッカー>仙台育英、競り負ける 青森山田は8強入り

 サッカーの全国高校選手権第4日は2日、東京・駒沢陸上競技場などで3回戦が行われ、8強が出そろった。3大会ぶりの優勝を狙う青森山田は3-1で阪南大高(大阪)に快勝し、準々決勝に進んだ。仙台育英は後半ロスタイムに失点し0-1で高川学園(山口)に敗れた。

▽3回戦
高川学園(山口)1―0 仙台育英
青森山田    3―1 阪南大高(大阪)

仙台育英-高川学園 後半、仙台育英・安藤(左)がシュートを放つが相手DFに阻まれる=等々力陸上競技場

仙台育英、ロスタイムに失点

 仙台育英は後半ロスタイムに失点して敗退した。前半からボールを握って好機を重ねたが、相手の粘り強い守りに苦しんだ。後半はGKの好セーブにも阻まれた。特異な動きをする相手のセットプレーを防いできたが、最後はこぼれ球を押し込まれた。

好機つくるも一押しに欠く

 流れは仙台育英にありながら、決定機を逸し続けて後半ロスタイムの失点で屈した。警戒してきたセットプレーからだった。

 ゴール前で6人が手をつないで円をつくり「かごめかごめ」の様に回る「トルメンタ」(スペイン語で嵐)。高川学園の奇想天外なプレーは動画サイトで世界に広まり、注目を集めてきた。

 「電車ごっこ」の様に1列に並ぶ形など、さまざまなパターンを織り交ぜるところがやっかいだ。失点はノーマルなCKからこぼれ球を押し込まれ「最後の最後でスキが出てしまった」(島野主将)。

 両チーム合わせてシュート数9本。締まった好ゲームは仙台育英が主導権を握っていた。島野が中盤を自在に動いて好機をつくり、自らもゴールに迫る。後半は攻めの交代カードを切り続けたが、あと一押しを欠いたことが全てだった。

 島野ら2年前に8強入りしたメンバーが多く残った期待の世代は、3回戦で姿を消す結果に終わった。

 「数少ないチャンスをものにする力、点が取れない時に無失点で終わり切る力。ここを磨いていかないと国立(競技場)は遠い」と城福監督。マスク越しの表情にも悲嘆の色がにじんでいた。
(安住健郎)

青森山田、3得点で快勝

 青森山田が快勝。前半15分に右クロスからオウンゴールで先制すると、後半3分に右CKを丸山が頭で決めた。さらに12分、中央でボールを奪いショートカウンターから名須川が加点した。守備も堅く、相手の反撃をロングスローからの1得点に抑えた。

阪南大高―青森山田 後半、チーム2点目のゴールを決める青森山田・丸山(5)=駒沢

丸山、攻守で活躍

 青森山田のセンターバック丸山が攻守で活躍した。後半開始直後にCKを頭で合わせて追加点を挙げ、「この試合がヤマ場とチームで話し合っていた。ここから波に乗れる」と胸を張った。

 守っては、相手エースFWを「徹底的につぶそうと意識していた」。左右の揺さぶりが多い高円宮杯U-18プレミアリーグで鍛えられた分、縦に放り込んでくるボールはことごとくはね返し、押し込まれる時間帯も体を張ってしのいだ。先行逃げ切り型の相手に対し前半を集中し守り切った。

 MF松木主将は「バックラインが率先し声を出し、ヘディングで勝ってくれるとチームの雰囲気も良くなる」と厚い信頼を寄せていた。

河北新報のメルマガ登録はこちら
先頭に戻る