東北楽天 島内宏明「上へ」貪欲に 全試合先発出場目指す

 プロ野球東北楽天の島内宏明外野手(31)は2021年シーズン、主に4番として勝負強い打撃で打線をけん引し、96打点を挙げて初の打点王に輝いた。チームの主軸として今年に懸ける思いやファンを楽しませる独特の談話「島内語録」の裏側などを語ってもらった。

長打が増えれば、警戒されて四球も増える

 -10年目の昨季は主に4番で打線を引っ張った。

 「規定打席に達した2017年からの5シーズンで打率2割5分7厘は最低でしたが、出塁率3割8分5厘は最高でした。自分が求められている出塁率は数字を残せました」

 -自己最多の21本塁打を放ち、96打点で初の打点王に輝いた。自身の評価は。

 「評価は誰かがすることだと思うので、分からないですよ。上を目指してやっていかないと成績が落ちるだけ。今季も目標は高いところに置きたいです。昨季出した結果は今季へのステップになります」

 -長打率4割7分7厘はチームトップ。

 「バットの重さを試合によって10グラムくらい軽くしたことや、球を手元までしっかり引き付けてスイングすることができたからだと思います。長打が増えれば、相手投手から警戒されて四球も増えます。四球は97で、打点より多かったことが良かったです」

 -打撃練習では常にバット5、6本を傍らに置いて取り組んでいた。

 「対戦投手の特徴や自分の状態を考え、その時に合うバットを選んでいました。疲れが出ていると感じた時は操作しやすくするため、軽めのものを使います」

普通に談話出しても見てくれない

 -多くの試合で4番を担い、意識に変化は。

 「4番で出場したことが打点王を取れた要因の一つだと思います。正直、慣れましたけど、4番はもっと打てる選手にやってほしいですね」

 -今季は全試合出場が一つの目標か。

 「17年は初めて全試合に出場しましたが、先発を外れた時もありました。昨季は首を痛めて2試合欠場しました。レギュラーを確約されているわけでないので、まずはしっかりつかみ、143試合全てで先発出場を目指したいです」

 -通算1000試合出場、100本塁打、1000安打と節目の数字を射程に捉える。

 「(残り17本の)100本塁打は達成したいです。ホームランを打てると相手から恐れられる。『こいつが出てきたら長打がある』と言われる打者になりたいです」

 -「島内語録」が話題。すぐ思い浮かぶのか。

 「打席に入っているときは、さすがに考えていないですよ。球団の広報の方々が協力してくれるおかげ。一昨年はあまり考えずに言おうとしていましたが、昨年はスポンサー関係のものも多くなりました。喜んでくれますので」

 -談話がユニーク。

 「普通に談話を出しても見てくれませんからね。内田(靖人内野手)とか真面目な感じのキャラには、思い切ったことを言ってほしいです」

 -昨季のベスト・オブ・語録は。

 「石井監督のホームランのやつでどうですか」

開運招福「島内語録」

 島内は昨季、プレー同様にコメントでもファンを魅了した。2022年の新春に見たい初夢については「超特大のホームラン。飛距離は170メートル。打った瞬間、確信した。正直、バットにコルクを入れていました」。今年初の「島内語録」もまた独特の内容となった。クスッと笑いを誘う一言もあれば、難解なものや味わい深いものなど、実にさまざまな「島内語録」の一部を振り返ってみよう。

 【ベスト語録】試合前に石井監督のメジャー1号ホームランを見て、そのホームランをイメージして打ちました。ただ、全然打球が飛ばなかったです。そこは監督と僕のポテンシャルの違いです。もっとポテ上げたいな~。以上
(5月16日オリックス8回戦、二回に決勝ソロ)

 コブ(小深田)がこぶしのきいたバントをしてくれたんで、僕もこぶしのバッティングができたかな? 以上!
(4月6日西武1回戦、五回1死二塁で1号2ラン)

 昨日、差し入れで監督からうな重弁当を頂いたんで、うな重パワーで打てたと思います。監督、またお願いします
(4月25日西武6回戦、六回2死満塁で走者一掃の二塁打)

 今日、投手が打撃練習をしていて、安楽が1・5倍飛ばしていた。練習していないのに打球を飛ばしていたので腹が立ちました。その悔しさを試合にぶつけていけたのかなと思います。安楽、腹が立つけど、でもありがとう。安楽打法です
(5月11日西武7回戦、一回1死一、三塁で2点二塁打)

 最近、試合前の西口の目が血走っていたんですよね。多分、今もブルペンで目が血走っていると思います。それを見習って、目を血走らせて打ちました。名付けて「西口の血走り」打法です
(9月30日日本ハム24回戦、五回に19号ソロ)

 安田に勝つ!!
(入団会見などでユニークな発言を連発する新人安田を意識した今年の目標を色紙にしたためる)=写真は楽天野球団提供

[しまうち・ひろあき]石川・星稜高-明大出。12年にドラフト6位で東北楽天に入団した。180センチ、75キロ。左投げ左打ち。31歳。石川県小松市出身。

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