オミクロン「第6波」への備えとは 西村秀一氏インタビュー

西村秀一・仙台医療センターウイルスセンター長

 新型コロナウイルスの感染が全国で再拡大し、東北でもオミクロン株による「第6波」の兆しが顕著になっている。まだ不明な点が多いものの、国立病院機構仙台医療センター(仙台市宮城野区)の西村秀一ウイルスセンター長は「従来の対策を徹底してほしい」と冷静な対応を呼び掛ける。(報道部・佐藤素子)

冬季は感染症が流行しがちに

 冬季は気道の粘膜が乾燥して傷み、体内にウイルスが侵入しやすい。暖房の効いた室内で過ごす時間が長くなり、感染症が流行しがちになる。

 年明けから感染が拡大しているオミクロン株は、米国のデータを見ると重症化率は低いようだが、全体の感染者が増えれば重症者も増える。医療逼迫(ひっぱく)につながる恐れもある。

 宮城など東北各県でも今後、さらに感染は広がるだろうが、報道などを通じて警戒の必要性が全国的に喧伝(けんでん)されていることもあり、急激な増加には至らないかもしれない。一方、PCR検査を受ける人が最近増えており、陽性者数が底上げされる可能性はある。

不織布マスク、換気、手洗い

 ワクチンは重症化を防げるが、感染自体を防ぐことは難しい。接種した人も感染し、他者に感染させてもいる。内服薬は重症化した患者には効果が薄い。過度な期待は禁物だ。

 ワクチン接種が始まってから時間がたち、感染防止効果が減弱して防御が難しくなっている。不織布マスク、換気、手洗いなど従来の対策をしっかりと続けてほしい。重症化しやすく命の危険もある高齢者や持病のある人たちを思いやり、感染を広げない意識が大切だ。

 3回目接種が進めば重症化の増加リスクは下がる。「恐れ過ぎず、侮らず」が求められている。

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