感染対策万全に、興行盛り上げる 楽天野球団・米田陽介社長に聞く

(楽天野球団提供)

 プロ野球東北楽天を運営する楽天野球団の社長に1日付で就任した米田陽介氏(38)が12日までに、河北新報社の取材に応じた。新型コロナウイルスの収束が見通せない中での球団経営やファンサービスの在り方、今後の抱負などを語った(聞き手はスポーツ部長・細谷隆)

枠に縛られず、期待を超える演出を

 -厳しい経営環境の下、球団経営を託された。

 「スポーツビジネスは、お客さまがいないと成り立たない。今のところ、観客動員制限のない状態でシーズン開幕を迎えられそうな状況だ。一人でも多くの方にスタジアムへ足を運んでいただく。これに一番力を入れて取り組んでいく」

 -安心して観戦するにはコロナ感染予防策は欠かせない。

 「不安と隣り合わせの世界になっていると思う。少しでもお越しいただきやすい環境づくりのため、引き続き感染対策はしっかり取っていく。経済活動と感染対策は表裏一体、隣り合わせだ。過敏になり過ぎず正しく恐れながら、しっかり興行を盛り上げていきたい」

 -ボールパーク構想をどう進化させていきたいか。

 「ボールパークというコンセプトは非常に重要な部分だ。テーマパークのような演出は昔は当たり前ではなかったが、今はあって当たり前。お客さまの期待値を超える演出、テーマパークという枠に縛られない演出に取り組んでいきたい。メインコンテンツは試合だが、プレー以外の部分でまだやれていないことはあると思っている」

 「コロナ禍では、みんなで同じ空間を共有して同じ体験をして心を震わせる機会が減っている。テレビや動画で同じものは見ているが、場の共有が難しい状況だ。スタジアムにお越しいただいたときには、『やっぱり来て良かった』『リアル最高』と思ってもらえる仕掛けを準備したい」

 -ユーチューブの公式チャンネルでの動画配信も好評だ。

 「昨年から動画の取り組みを強化してきた。年末には目標のチャンネル登録者数10万人を達成した。リアルに足を運んでもらえないお客さまに、少しでもイーグルスの魅力を伝えるための重要なツールだと考えている。引き続き、注力していきたい」

 -昨年末の就任記者会見では米球団との対戦が夢だと語っていた。

 「夢、目標は大きく持ちたいと思っている。コロナ禍で球界も日本経済も苦しいが、そんなことが実現できたら非常に面白いと思う。会見の場で発言したことがきっかけとなって、そういう方向に話が進んだらいいなと思っている」

[こめだ・ようすけ]1983年生まれ。大阪府出身。桃山学院大卒業後、2007年4月に楽天入社。楽天市場で主に出店店舗へのコンサルティング業務を担当し、19年4月に執行役員就任。同年11月に楽天モバイル執行役員となり、基地局整備に尽力した。21年10月に楽天野球団副社長。得意なスポーツはサッカーで、小学校から高校までMFとしてプレーした。仙台市在住。

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