「モルック」しようぜ! 山形県協会設立「一大拠点に」

競技に使うモルック

 北欧フィンランド発祥のスポーツ「モルック」の山形県内の愛好者が昨年12月、県協会を設立した。東北では初となる都道府県単位の地方組織で、全国でも4番目と早い。県内では全域普及が進んでおり、初の県民大会も2月に計画されている。協会は競技人口の拡大を図り、県を越えて裾野を広げたい考えだ。

モルックをプレーする選手(山形県協会提供)

サンドウイッチマンがテレビで紹介、認知度向上

 モルックは、木製の棒を投げて1~12の数字が書かれた木製のピンを倒す競技。複数倒した場合はその本数、1本だけ倒せば書かれた数字をそれぞれ加点し、合計で50点ぴったりとなったチームが勝利する。

 仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウイッチマン」が以前にテレビ番組で紹介し、お笑い芸人が日本代表で活動するなどして認知度が向上。新型コロナウイルス下で、「密」になりにくいスポーツとしても人気が高まっている。

 県内では、山形市の整形外科医で県協会の会長に就任した高窪祐弥さん(47)が2013年ごろ、留学先のフィンランドから持ち込んだのが始まり。JR山形駅前の広場などで愛好者が定期的に競技を活動を続けるほか、置賜、庄内など県内各地区で普及が進み、山形大医学部や企業にもモルック部ができた。

 高窪会長によると、県内の競技人口は数百人規模で8団体ほどが活動。「全国では1万人を超えている」と言う。高窪会長は「年齢や性別、障害の有無に関係なく楽しめる。しゃがんでピンを立て直す動作だけでも意外といい運動になる一方、相手との駆け引きで頭も使うのも魅力だ」と力説する。

 協会は当面、月1回の体験会を通じて普及拡大を目指す。2月13日には21チームを集め、県民大会を中山町で開催する予定。市町村対抗や子ども向けなど今後の大会開催案も出ているという。新型コロナの感染状況が落ち着けば東北各県の愛好者との交流大会も構想しており、将来的には全国大会の誘致を目指す。

 「ブームに終わることなく息の長い活動を目指す。東北をモルックが盛んな一大拠点にしたい」と意気込む高窪会長。酒田米菓(酒田市)のモルック部代表の高橋大地さん(27)は「個々の団体による『点』だった活動が県協会による『面』となることで、競技を始める間口が広がる」と大きな期待を寄せる。

競技に使うモルックを手にする高窪会長。山形を拠点に東北全域での普及を目指す
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