トンガってどんな国? ラグビーが盛ん、震災では「里芋」支援

 海底火山が噴火したトンガは2011年の東日本大震災の時、「トンガより愛を込めて」のメッセージとともに里芋などを日本に届けた親日国です。複数のラグビー日本代表選手の母国でもあります。どのような関わりがあるのか調べてみました。(編集局コンテンツセンター・佐藤理史)

福島県いわき市で開催された第8回太平洋・島サミットの関連イベントで、踊りに加わるトンガのセミシ・シカ副首相(右、当時)=2018年

自然災害リスク、世界で2番目に高く

 トンガは日本の南東約7800キロのポリネシア地域にあります。日本との時差は4時間。大小170余りのサンゴの島からなり、人口は10万4000(2019年)です。

 面積は720平方キロメートルで、奄美大島や対馬とほぼ同じです。首都ヌクアロファのあるトンガタプ島は人口の75%が住んでいます。15日に噴火した海底火山は約60キロ北にあります。

 国連大学のチームが2016年に発表した自然災害リスク指標で171カ国中、バヌアツに次いで、世界で2番目にリスクが高いとされました。日本も17位と高く、自然災害が多い島国という共通点を持っています。

 外務省のウェブサイトによると、トンガ在留邦人は35人(2020年4月現在)。鈴木貴子外務副大臣は16日午前9時16分、自身のツイッターに「トンガ在留邦人における被害の報告はありません。通信状況が不安定ではありますが、トンガ大使館とは連絡はとれております」と投稿しました。在日トンガ人は174人(20年6月現在)です。

 ラグビーが盛んで、日本代表のバル・アサエリ愛、中島イシレリの両選手らの母国です。トンガ代表が試合前に披露する戦いの踊り「シピタウ」も有名です。

 1人当たりの国民総所得(GNI)は日本の4万1500ドルに対し、トンガは4300ドル(19年)。主にマグロやカボチャを日本に輸出しています。輸出額は約3800万円(20年度)です。

 日本は「草の根・人間の安全保障無償協力」を通じ、学校や診療所の建設、給水施設の整備などを支援しています。青年海外協力隊による日本語、そろばん教育も20年以上続いています。

 南太平洋唯一の王国として知られます。トンガの王室は長年、日本の皇室と親密な交流を重ねています。東日本大震災の際は、義援金20万パアンガ(約900万円)を寄せ、11年4月には里芋などを届けてくれました。

 外務省ウェブサイトには、この時、里芋生産者の代表が「トンガと日本の人々の愛であふれた里芋は、被災者にとってどのような味がするでしょうか。被災者が一日も早く元気を取り戻すことを願っています」と述べたことが掲載されています。

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