河北春秋(1/22):火山灰は軽石や岩石が細かく砕かれたもの。…

 火山灰は軽石や岩石が細かく砕かれたもの。直径2ミリ未満の粒は、ガラス片のようにとげとげしている。目に入ると傷つけ吸い込むと肺炎に。被災者と救援の現場を悩ませる▼「住民たちが道路脇に灰を積み上げる風景は、まるで雪かきに追われる冬の東北地方のようだった」。20世紀最大の噴火とされる1991年のフィリピン・ピナトゥボ山。噴火2カ月後に現地に入った本紙記者はこう書いた▼雪のように溶ければいいが消えはしない。屋根に1センチ積もると1平方メートル当たり10キロの重量。覆われた水源は飲めない。排水溝ではすぐ詰まる。別の場所に移すしかない▼南太平洋・トンガ諸島の海底火山噴火から1週間。ピナトゥボに次ぐ規模との指摘もある。「火山灰が水の供給に深刻な影響」とトンガ政府。日本から2リットル飲料水2500本を積んだ自衛隊機が出発した。一人でも多くの生存を祈りたい▼富士山大噴火の降灰予測。首都圏で約4億9000万立方メートルの除去が必要になる。東日本大震災の災害廃棄物の10倍。火山は遠くても灰は降ってくる。2004年の浅間山中規模噴火では降灰が約250キロ離れた相馬市まで及んだ。気象庁はどこにどれだけ降るか「降灰予報」を発表している。ホームページに詳しい説明がある。備えのご参考に。(2022・1・22)

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