「かけた情けは水に流せ 受けた恩は石に刻め」。仏教の経典を由来とする言葉を座右の銘にしていた。東日本大震災の直後、被災した宮城県南三陸町の支援に訪れたボランティアの一人、大分県日出町の尾畠春夫さん(82)。全国各地の被災現場で汗をかく姿から「スーパーボランティア」と呼ばれる▼真っ先に南三陸町に駆け付けたのは受けた恩を返すため。営んでいた魚屋を閉め、2006年に徒歩で日本を縦断する旅に出た。途中、町でテントを干していた時、地元の女性に声を掛けられ、食事を分けてもらった。旅先のささやかな恩を忘れなかった▼感謝のリレーは続く。「壊滅的被害を受けた町が復興できたのは数多くの支援があったからこそ。感謝の気持ちをしっかり伝えたい」と佐藤仁町長。19年6月から、支えてくれた全国の自治体や企業などに感謝状を贈るお礼行脚を続けている▼訪問先は北海道から沖縄まで、223カ所に及ぶ。全て自分の足で回って直接感謝状を手渡す。尾畠さんに教えられた冒頭の言葉を胸に反すうしながら▼困難の中で育まれた心の絆は何より強固でかけがえのない財産。将来の自然災害でもきっと力を発揮する。残る訪問先は9カ所。忘れ得ぬ恩を石に刻み、人の縁のありがたさをかみしめる道程である。(2022・1・23)
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