輸血用血液ピンチ 第5波収束で手術増、第6波に深まる危機感

 宮城県内で輸血用血液の不足が続いている。新型コロナウイルスの「第5波」が収束した昨年秋以降、医療機関の手術件数が増加して需要が高まった。年明け襲来した「第6波」で、外出控えによる献血者数の減少を危惧する県赤十字血液センターは、積極的な協力を呼び掛ける。

 県内の献血達成率はグラフの通り。飲食店に営業時間の短縮が要請されていた期間には100%を超える月もあったが、昨年10月以降は3カ月連続で100%を下回り、血液の安定供給が懸念されている。

 センターによると、コロナの感染状況が落ち着き、通常医療を再開した医療機関で輸血を必要とする手術の件数が増加。東北6県の医療機関に昨年12月1日~1月4日に送るA型の血液量を7333人分(400ミリリットル換算)と見込んだが、実際には590人分多い7923人分が必要だった。

 秋から冬は元々、気温低下や降雪で献血者の足が遠のき、供給量を確保しにくい季節。コロナの感染拡大防止策の一環として、献血バスの受け入れ中止を続ける企業が多く、センターは達成率が振るわなかった要因とみる。

新型コロナの感染防止策を講じた設備で献血する女性=仙台市青葉区の献血ルームアエル20

採血ベッド、周囲にビニールカーテン

 仙台市青葉区の「献血ルームアエル20」で20日、採血ベッドの周囲はビニールカーテンで仕切られ、換気用のサーキュレーターを稼働させていた。同区の会社員男性(26)は「献血は不要不急の外出には当たらないと聞き、コロナ下でも2、3カ月に1回は通っている」と話した。

 県内でも第6波で新規感染者が200人を超える日が出てきた。センターの担当者は「感染対策は万全なので、献血ルームやバスを見かけたらぜひ協力してほしい」と訴える。

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