河北抄(1/26):「札仙広福」。地方ブロックの中核を担う札…

 「札仙広福」。地方ブロックの中核を担う札幌、仙台、広島、福岡の4市は時にこう呼ばれる。政令市になり区ができたのは仙台が1989年と最も遅いが、自慢したいのは区の名前。東西南北の採用が目立つ他の3市に対し、仙台の5区は青葉、宮城野、若林、太白、泉と、歴史や自然のシンボルから命名された。

 太白山に由来する太白区では「太白区パン巡り」を区が企画し、来月12日まで開催中。区内のパン屋や飲食店が編み出したパン17種類がお目見えし、手掛けた店でそれぞれ販売している。

 いぼ取りに御利益があるという長町の蛸(たこ)薬師、新笊川(ざるがわ)の桜並木、磊々峡(らいらいきょう)のハートマーク、生出の干し柿など区内の名所、名物が題材だ。山容をかたどった太白山の三角パンも。新型コロナウイルス下、パンはテークアウトに応えられる。

 新たなお目当てがなじみの薄い地区を訪ねるきっかけとなり、個性豊かなパンが店や風土の魅力を教えてくれる。各区の名前からイメージが伝わるのは仙台ならでは。周りの区でもぜひ取り組んでほしい。仙台を舞台に楽しみは倍加する。

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