ガソリン価格、山形が群を抜く 東北唯一170円台 コストかさむ

JR山形駅前を行き交うバスや乗用車。ガソリン価格の高騰が家計や経営に重くのしかかる(写真の一部を加工しています)
[注]レギュラー1リットル当たり。▲はマイナス

 全国的にガソリン価格が高騰する中、山形県の高値が群を抜いている。東北6県で唯一、170円台が続き、東日本では長野県に次いで高い。新型コロナウイルス感染拡大による地域経済の冷え込みに加え、燃料費の負担増が車社会で暮らす住民の暮らしに重くのしかかっている。

 資源エネルギー庁が26日発表した山形県のレギュラーガソリン平均小売価格は24日現在、1リットル当たり175円60銭。前週より1円70銭値上がりし、東北6県の平均を7円30銭上回る。全国では長野県の177円90銭がトップで、山形県は6番目に高い。

 県石油商業組合によると、昨年末から元値が1リットル当たり9円ほど上昇し、早めに販売価格に転嫁した店舗が多いという。「仙台港にある製油所からの輸送コストもかかる。価格競争による消耗を避けるためには、上げざるを得ないのではないか」と理解を求める。

 170円台は昨年10月から年末年始を除いて続く。県は11月から県内の中小企業経営者向けの特別融資相談窓口を設置し、最大5000万円の貸付制度などを紹介する。担当者は「経営者からは『コロナ禍とのダブルパンチだ』と苦境を訴える声が多い」と語る。

 舟形町は今月21日、原油価格高騰で影響を受けた住民や事業者の支援を目的に、全世帯に独自の商品券1万円分を交付すると発表。小国町でも同日、町内事業者に5~20万円の支援給付金を交付する事業費などを盛り込んだ本年度一般会計補正予算案が町議会で可決された。

 舟形町まちづくり課は「ガソリンや灯油の価格高騰で家計の支出が増えている」と説明し、小国町産業振興課は「苦しむ事業者に配慮して早期に給付したい」と対応を急いでいる。

 エネ庁が26日発表した東北のレギュラーガソリン平均小売価格(24日現在)は、前週より1円80銭高い1リットル当たり168円30銭。3週連続で値上がりし、2014年8月4日時点の調査以来、約7年5カ月ぶりの高値となった。

 全国で唯一下落した福島を除く5県で上昇。宮城は全国最安値、秋田は5番目に安いが、両県の上げ幅は2番目に大きかった。

 灯油18リットルは店頭が29円高い1899円、配達が30円高い2024円となり、ともに08年10月8日時点の調査以来、13年3カ月ぶりの高値となった。東北のハイオク価格は1円80銭高い179円30銭、軽油は1円70銭高い149円50銭。

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